和太鼓奏者として独立を決意した理由|経験・葛藤・覚悟の記録 | 和太鼓音楽集団萌芽(ほうが)

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和太鼓奏者として独立を決意した理由|経験・葛藤・覚悟の記録


はじめに:なぜ独立を選んだのか?

和太鼓の世界で「プロとして独立する」という選択は、決して簡単なものではありません。生活、信頼、収入、将来への不安——多くの壁が立ちはだかります。

それでも僕が独立した理由。それは、「もっと上を目指したい」という一心でした。


高校生の頃に描いた“独立”のビジョン

実は、高校時代から漠然と「将来は独立したい」と考えていました。

そのために、まずは憧れのプロ和太鼓チームに所属し、基礎からしっかりと技術を学ぶことを目標にしました。

そしてチームでの経験を活かし、自分の名前でコンサートを開く。

そのときにまだ「独立したい」という想いが残っていたら、そのときこそがタイミングだと心に決めていました。


チーム所属時代で感じた“限界”

プロチームに所属して数年、素晴らしい舞台経験をたくさん積ませていただきました。

毎年2000人規模のホールで満席の公演も経験。

お客様から「最高だった」「感動した」と声をかけていただけることも少なくありませんでした。

ただ、あるときから疑問が浮かびます。

「これは本当に自分の実力なのか?」

チームの一員としての成功は、師匠や先輩たちの力によって生まれたものであり、自分の実力だけで成し遂げたものではないのではないか?

そんな疑問が、心の奥に少しずつ芽生え始めたのです。


自分の力を試す挑戦と、たどり着いた決断

その頃から、自分自身の力を試すためにいろいろな挑戦を始めました。

  • 自主企画のイベント開催
  • ソロコンサートの実施
  • 自分の名前での和太鼓教室立ち上げ

どれも一定の手応えはありました。

ですが、どれだけ自分で動いたとしても「チームの看板があるからできたことだよね」と、心のどこかで思ってしまう自分がいました。

自分の力で、和太鼓の魅力を広げたい。

そう思ったとき、独立という選択肢がはっきりと目の前に現れました。


ソロコンサートを経て、師匠に伝えた想い

独立を決めた最後の一押しは、自主開催のソロコンサートでした。

すべてを自分で考え、自分の名前だけで人を集めて舞台をつくる。

その経験を経て、自分の覚悟は揺るがないものになりました。

そして、師匠へ独立の意志を伝え、1年間の引き継ぎ期間を経て正式に独立。

多くの応援と、時に厳しい意見もいただきながら、今こうして活動を続けています。


独立には「覚悟」が必要。でも…

もしこの記事を読んでいる方の中に、独立を迷っている方がいるなら、伝えたいことがあります。

「独立しても仕事はあるのか?」

たしかに、それは誰しもが感じる不安です。

でも、本当にやりたいと思ったなら、覚悟を決めるべきです。

そして独立のその先に、「何を実現したいのか」をしっかり見据えてください。

行動すれば必ず見えてくるものがあります。

挑戦して失敗したとしても、それが経験になり、また次の一歩に繋がるはずです。


おわりに:これからも恩返しの気持ちを胸に

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

僕がこうして独立して和太鼓の道を歩めているのは、これまで応援してくださった皆様のおかげです。

そのご恩に、太鼓を通じて社会に還元していくことが使命だと感じています。

これからもぶれずに、自分の信じた道を歩んでいきたい。

この記事が、どこかで誰かの背中をそっと押すことができたら、こんなに嬉しいことはありません。

この記事の著者

鳥居 侑平

2015年、プロの和太鼓奏者として本格的に活動を開始し、神戸市を拠点とするプロ和太鼓集団「和太鼓松村組」に入団。約9年間にわたり、全国各地の舞台やイベント、学校公演などでおよそ1,000回に及ぶ演奏経験を積む。演奏技術に加え、舞台構成や演出についても実践的に学び、観客を惹き込むパフォーマンスを数多く経験してきた。2022年・2023年・2024年と3年連続でソロコンサートを開催。総動員数は3,000名を超える反響を呼んだ。2024年に「和太鼓松村組」を独立し、故郷・愛知県武豊町へ拠点を移す。現在は、地域に根差した和太鼓教室を開講し、次世代への技術継承と和太鼓文化の普及に取り組む一方、自身もソロ活動やグループ演奏を通じて全国で演奏活動を展開している。 令和2年度 兵庫県より「若人の賞」を受賞。

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