和太鼓演奏家の仕事と収入のリアル|夢と現実のあいだで生きるということ
和太鼓の世界に憧れる人は少なくありません。
でも、「演奏だけで生活していけるの?」「実際どんな仕事があるの?」と疑問に思う方も多いと思います。
この記事では、和太鼓奏者としての仕事内容や収入の得方、そしてフリーランスとして生きるリアルな側面を、私自身の経験をもとに正直に綴ってみたいと思います。

和太鼓奏者の仕事とは
和太鼓奏者の仕事は、単にステージで太鼓を叩くことだけではありません。
演奏活動のほかにも、演出づくり、指導、企画営業、道具管理、スケジュール管理…すべてを一人で担う必要があります。
主な仕事内容
- コンサート・イベントでの演奏(ソロ・グループ)
- 学校や地域行事での公演・ワークショップ
- 和太鼓教室の運営・指導
- 舞台演出・構成の企画
- オリジナル楽曲の制作
- SNSやWebサイトでの情報発信
- 公演依頼獲得のための営業活動 など
「演奏家」としての顔もあれば、「経営者」としての感覚も必要です。
それがこの仕事のやりがいであり、厳しさでもあります。
和太鼓奏者としての収入の種類
和太鼓で生計を立てようと思ったとき、収入源は一つではありません。むしろ、複数の柱をどう組み合わせるかが重要になります。
主な収入源
| 収入手段 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 公演出演(ステージ) | 自分の芸を最大限に発揮できる | 依頼数が読めず、季節性も強い |
| 学校・自治体イベント | 継続的な依頼につながることもある | 予算制限があり価格交渉が難しいことも |
| 和太鼓教室の運営 | 安定した収入基盤になる | 教室運営に時間と気力が必要 |
| ワークショップ・体験会 | 新規顧客との接点に | 単発収入になりやすい |
| バチ・グッズ販売 | ファンビジネスとして可能性あり | 商品開発・管理の手間が大きい |
| 作曲・演出提供 | 独自性が強いと価値が出る | 知名度がないと仕事になりにくい |
| SNS・動画発信 | 認知・集客につながる | 収益化にはかなりの時間と労力が必要 |
| アルバイト等の副業 | 生活の安心感につながる | 本業とのバランスが難しいことも |
フリーランス和太鼓奏者の現実
私は演奏家として独立してから公演依頼がくるのに時間がかかりました。
初めは問い合わせもほとんど来ず、自分に何ができるのか手探りの毎日でした。
独立後1年目は月1本依頼が来るかどうか…
今は2年目、月平均4本です。公演依頼は時期によって数が大きく異なります。例えば、秋ごろは月に10本ほど公演がありますが、1〜3月などは1〜2本になることも。
不安と戦い続ける日々。
安定しない収益の中、生活費などの出費はどうしても発生します。
最初はどんな仕事依頼が来たのか?
保育園や介護施設の公演のみでした。
独立したての頃は仕事がなかったので、とにかくご依頼をいただけることに感謝し、1つ1つ真剣に向き合ってきました。
しかし、もっと規模感を大きくしていきたいという思いもあり、学校公演や式典演奏の営業活動も始めたところ、2年目の秋には月10本程度の公演依頼をいただけるようになりました。
正直なところ、私はプロ団体で9年間、コンサートホールなどでの公演活動がメインだったので、戸惑いも多々ありました。
しかし、無名の私を使ってくださることへの感謝や、1つ1つの経験が2年目に活きてきたのは間違いありません。
営業方法は?
じゃあ営業ってどうやるの?っていう話だろ思います。
これは人それぞれです。世の中には営業方法など山のようにあります。
ハガキ営業やテレアポ、飛び込み営業など。
和太鼓奏者だからといって、営業を怠ることは慢心でしかありません。
待っていても仕事は来ないので、こちらから攻める以外選択肢はないのです。
抵抗があるのならやめたら良いと思います。でも仕事が1件も来ないのもまた事実なのです。
たくさんある手法から、自分の演奏スタイルがどこにマッチするのか?を考えることで答えが導き出されるんだと思います。
最後に|プロとして大切にしたい姿勢
お金をいただくということは、その分だけの責任があるということ。
和太鼓という日本の伝統楽器を扱う演奏家として、私は常にこう思っています。
「ただ音を出すのではなく、心を震わせる音を届けたい。」
舞台であれ、教室であれ、SNSでの発信であれ、常に本気で向き合っていく。
それが結果として信頼につながり、次の仕事につながっていくのだと信じています。

