ボルト式締め太鼓の正しい締め方|ロープ式との違いと音質の特徴
和太鼓を扱う皆様へ――締め太鼓のチューニング、正しくできていますか?
今回は、ボルト式締め太鼓の締め方を中心に、ロープ式との違いや音質の比較についてもわかりやすく解説します。和太鼓の音作りに悩んでいる方、初心者で締め方に不安がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも締め太鼓とは?
締め太鼓とは、主に小〜中型の太鼓で、強く締め上げることで高音で張りのある音を出す太鼓です。舞台演奏やお囃子などでも使われ、演奏においてもリズムの中核を担う重要な楽器です。
締め太鼓には大きく分けて2種類あります:
- ロープ式(縄締め)
- ボルト式(ネジ締め)
それぞれにメリットとデメリットがあり、チューニング方法や音質も異なります。
ボルト式締め太鼓とは?ボルト式締め太鼓は、名前の通り「ボルトとナット」で締め上げる方式の太鼓です。スパナやレンチでネジを回すだけで簡単に張力調整ができるため、以下のような点でメリットがあります。
ボルト式のメリット
- 締め作業が誰でも簡単にできる
- 短時間でチューニングが完了
- 演奏前後の管理がしやすい
- 少人数チームや初心者向け

ボルト式締め太鼓の正しい締め方
絶対に覚えておきたい「対角線締め」
ボルト式締め太鼓で**最も重要なのは「締める順番」**です。これを間違えると以下のようなトラブルが起きます。
- 皮の歪みが発生
- 音のばらつき
- チューニングしても音が安定しない
締める順番の例(基本8本ボルトの場合)
①まず1本目を「出発地点」として決めます。
②次に、正反対にあるボルト(対角)を締めます。
③続いて、出発地点から時計回り(または反時計回り)に隣のボルトを締め、
④また対角線のボルトへ。
これを繰り返すことで、均等な圧力が皮にかかり、音が安定します。
ポイント:必ず1本締めたら“対になる”ボルトを締めること!

※1-1→2-2〜のように締めてください。
ロープ式とボルト式の違いとは?
| 比較項目 | ロープ式締め太鼓 | ボルト式締め太鼓 |
|---|---|---|
| チューニング難易度 | 難しい(経験が必要) | 簡単(工具があれば誰でも可) |
| 音質 | 柔らかく余韻が豊か | 硬質でやや機械的な響き |
| 調整にかかる時間 | 約1〜2時間 | 約10〜30分 |
| メンテナンス性 | 定期的に縄締め技術が必要 | 部品交換で対応可 |
| 見た目の伝統感 | 高い | 近代的 |
音質の違いに注目
ロープ式は自然なテンションと均一な張力が出やすく、柔らかくて丸みのある音質になります。
一方、ボルト式は金属で強制的に締めるため、高音で硬い響きになりやすいです。特に鉄製の部品が多いと、金属音が余韻に混じることもあります。
結局どちらが良いのか?
それぞれにメリット・デメリットがあるため、以下のような基準で選ぶとよいでしょう。
- 音質重視・伝統演奏重視 → ロープ式
- 手軽さ・メンテナンス性重視 → ボルト式
特に少人数チームや、頻繁に演奏機材を移動させる方は、ボルト式一択とも言えるほど、扱いやすい存在です。
まとめ|ボルト式締め太鼓を正しく扱えば、音は格段に良くなる!
ボルト式締め太鼓は、初心者からプロまで使える便利な和太鼓です。しかし、「誰でも扱える=誰でも綺麗な音が出せる」わけではありません。正しい順番・対角線締めを守ることで、本来の性能を引き出すことができます。
和太鼓音楽集団「萌芽」でも、用途に応じてボルト式・ロープ式を使い分けています。
演奏での使用・指導・修理のご相談もお気軽にお問い合わせください。
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