和太鼓オリジナル曲「雨夜の星」ができるまで② | 和太鼓音楽集団萌芽(ほうが)

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和太鼓オリジナル曲「雨夜の星」ができるまで②

原曲の完成

前回、サビを完成させたところまで記事を書きました。

その後楽曲がどのようになったのかを公開したいと思います。

結局どうなんねん

結局のところ、何がどうなったのか?まずは完成形(intro〜曲終わり)を公開します。

3分と少し長めでしたが、お聞きいただけましたでしょうか。

ここまでどうやったのか、制作経緯をお伝えします。(ピアノは弾けませんので外注です)

まずは肉付け

前回、なんとかサビを捻り出したことはお伝えしました。

そこから、どのようにしたら、サビが際立つのか?を考えました。

大前提として、和太鼓の楽曲(インスト音楽)において、複数のメロディーは必要ないと考えます。

通常の歌付き音楽であれば、Aメロ-Bメロ-サビ-間奏-のように構成されていますが、インスト音楽では言葉がないため、メロディーで訴えかける必要があります。

インパクトのあるメロディーを1回聞いていただいたお客さんの記憶に残るように…

今回はAメロをサビと同じメロディーで1オクターブ下げて構成。

Bメロは間奏のような役割、尚且つ篠笛だけがメロディー担当にならないように三味線に弾いてもらう。そこからサビへ繋げています。さらに↑の音源では大サビも作り、曲の終わりへと繋げています。

自然とサビのメロディーが頭に残りやすい(そう願ってます)ように工夫したつもりです。

もちろん、歌付きの楽曲のようにAメロ-Bメロ-サビ-間奏-と作ることもあります。

音楽とは

結局のところ、音楽とは自由なものです。

何をどうやっても正解はないので、「合ってるのかな?」なんて思いながら世の中に出す必要なんてありません。

私も初めてソロコンサートを開いた際には、楽曲への不安はありました。

・この譜面をゲストに渡して笑われないかな…

・こんなメロディーで合ってるのかな?

・コードは大丈夫なんだろうか

確かに必要最低限の知識みたいなのはあります。

コード進行1つとっても、これが来たら次はこうだよね。みたいな感じのやつです。

これらは作曲する上では身につけないといけない知識です。

太鼓を打つのにバチの持ち方も知らずに打つことなんてあり得ません。

しかし、いざ取り組んでみると、こんなものかと思うような。

未知の世界に飛び込もうとするととても大きな壁があるように見えますが、いざ飛び込んでみると大したことがないわけです。

まずは自分のできる範囲で作曲に取り組んでみる。

>篠笛が吹けるのであれば、好きなメロディーを紡いで曲っぽくしてみる。

>和太鼓が打てるのであれば、リズムの流れを自分で考えて構成してみる。

それだけで作曲になります。

悩む前にやってみる

作曲をやってみたければ、とにかくやってみましょう。

誰しもが最初は何もわかりません。数をこなすうちに慣れてきます。

また、作ったものは積極的に世の中に出してみましょう。

色んな人の意見をインプットして、数をこなしていくことが名曲への近道なのかもしれません。

番外編

私自身がどのように作曲を学んだのかも別記事に載せておきます。

もしよければご覧ください。

この記事の著者

鳥居 侑平

2015年、プロの和太鼓奏者として本格的に活動を開始し、神戸市を拠点とするプロ和太鼓集団「和太鼓松村組」に入団。約9年間にわたり、全国各地の舞台やイベント、学校公演などでおよそ1,000回に及ぶ演奏経験を積む。演奏技術に加え、舞台構成や演出についても実践的に学び、観客を惹き込むパフォーマンスを数多く経験してきた。2022年・2023年・2024年と3年連続でソロコンサートを開催。総動員数は3,000名を超える反響を呼んだ。2024年に「和太鼓松村組」を独立し、故郷・愛知県武豊町へ拠点を移す。現在は、地域に根差した和太鼓教室を開講し、次世代への技術継承と和太鼓文化の普及に取り組む一方、自身もソロ活動やグループ演奏を通じて全国で演奏活動を展開している。 令和2年度 兵庫県より「若人の賞」を受賞。

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