『令和のドラクエ』 | 和太鼓音楽集団萌芽(ほうが)

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『令和のドラクエ』

最近、私自身が書くブログが減っていました。

今日は久しぶりに、公式LINEだけで発信する記事を書こうと思います。

1月中旬頃から、あまり良いことが続かず、自分自身を振り返る時間が増えていました。

そもそも和太鼓奏者という職業は、12月〜4月頃までが非常に静かな時期です。

松村組時代でも、1ヶ月に1本公演があるかどうか。

当時の私は、ひたすら家に引きこもり、誰とも会話せず、ゲームをやり続けていました。

ありがたいことに、今年は2〜3本の公演をいただいています。

それでも秋に比べれば仕事量は少なく、自然と家族との時間や、自分と向き合う時間が増えました。

そして正直に言うと――

4月から一緒に活動していた研修生の子から「辞めます」と連絡がありました。

理由については、私に至らない部分が多々あったと自覚しています。

彼を責める気持ちはありません。

ただ一つ、強く残った問いがあります。

これから人をどう育てるのか?

令和のドラクエから学ぶ

正直、ストレスが溜まっていました。

家にいる時間も増え、発散のために昔から好きだったゲームに手を出しました。

ドラクエ7。

レビューには

「これぞ令和のドラクエ」

「昔のようなワクワク感がない」

賛否両論が並んでいました。

とりあえず、暇だし買ってみるか。

そんな軽い気持ちでした。

プレイしてみて、すぐに“令和”を感じました。

・戦闘はほぼオートプレイ

・難易度はいつでも変更可能

・敵が襲ってくるかどうか選べる

・経験値の量も調整できる

つまり、クリアしようと思えば、誰でもクリアできる設計なのです。

昔のドラクエは違いました。

強いボスに勝つために、

何度も雑魚敵を倒してレベルを上げ、

お金を稼ぎ、装備を整え、

頭を使い、やっと勝つ。

そして

「やった!」

あの達成感。

令和のドラクエには、その苦しさも、遠回りも、ほとんどありません。

強い敵に出会ったら、弱くすればいい。

詰まったら、設定を変えればいい。

最初は「なんだこれは」と思いました。

でも同時に、

オートプレイの快適さ、

難易度を下げられる安心感に、

「これ、悪くないかも」と思っている自分もいました。

今の時代

少し前に話題になった退職代行サービス。

本来は、何度退職届を出しても受け入れてもらえない人のためのサービスでした。

しかし実際には

「直接やめると言う勇気がない」

「LINEで伝えても認められなかった」

そんな理由でも利用されています。

正直に言えば、

「なんて弱いんだ」と思う私は、もう“おじさん”なのかもしれません。

でもこれが、今の時代です。

いつでも、自分にとって都合の良い選択ができる。

苦しさを回避できる。

難易度を下げられる。

それが“標準装備”の社会。

和太鼓業界は真逆の世界

ドラクエをやりながら、ずっと考えていました。

和太鼓の世界は、今の時代と真逆ではないか?

・人手不足

・厳しい稽古

・すぐには結果が出ない

・正解もない

なぜ人が減るのか。

今の時代に合わせるべきなのか。

しかし和太鼓は、歌舞伎のような何百年の歴史を持つ完成された文化ではありません。

まだ発展途上。

切磋琢磨し、新しい表現を生み出し、技術を磨き続けなければいけない世界です。

この“快適化された時代”の中で育った和太鼓業界は、

何十年後、日本が誇れる文化になっているのか。

私は疑問を感じています。

合わせるのか、貫くのか

今の時代に合わせなければ人は増えない。

しかし、合わせすぎれば文化は薄まる。

このバランスをどう取るのか。

ゲームをしている時くらい忘れればいいのに、

結局そこに戻って考えてしまう。

でも、逃げずに考えたい。

私の答え(まだ途中)

しばらくの間、和太鼓音楽集団萌芽は

出演ごとにメンバーは変わるかもしれません。

環境も変わるかもしれません。

それでも、私の信念は変わりません。

たくさん試したい。

たくさん経験したい。

たくさん失敗したい。

楽な道ではなく、意味のある道を。

その先に、きっと答えがあると信じています。

2026年度の演奏依頼はすでに増え始めています。

教室も倍の規模へ拡大します。

ここから、もう一度スタート。

まずは3月29日に控えた発表会。

必ず成功させます。

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